座談会
看護原理をどう教えたらよいか—大阪専任教員研究会作成の指導案を中心に
雪永 政枝
1
,
大岩 千賀子
2
,
沖野 貞子
3
,
川角 満喜子
4
,
中西 広子
5
,
吉田 幸子
6
1国立大阪病院付属高看学院
2厚生年金病院大阪高看学院
3大阪大学医学部付属高看学院
4大阪逓信病院付属高看学院
5住友病院付属高看学院
6国立療養所貝塚千石荘付属看護婦学校
pp.22-30
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905464
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●指導案作成の動機
雪永 不勉強な状態で今日ポコンと出てまいりましてどのようにできますかわかりませんが,よろしく皆さんにお助けいただいて司会の役をつとめさせていただきたいと存じます。最初に,看護原理の教案を作った動機と申しますか,研究会を作った動機からお話しいただきたいと思いますが……。
大岩 研究会の歩みの中で感じたのですが,最初は非常に単純な動機だったように思うのです。せっかくこういう会が発足したのだから何か研究しようということでした。それにはやはり,専任教員というものは看護原理を担当しているわけですから,それをどういうふうに教えているのかが問題になり,大阪府下にある各看護学校の間で,ある程度統一できればいいのじゃないか,ということから入ったわけです。そして初めは部分部分から入っていったのです。いちばん困難だったのは「環境の管理」でしたか,その中で酸素とは何か,ということなどが非常に詳しく出ているわけですが,どこまで専任教員が入っていけばいいのかといったことから問題にしていったのです。そして,やはり1章ずつ検討していけばいいのじゃないかということになって始めたわけです。
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