特集 看護教育における教育課程研究
研究発表をきいて
勝島 喜美
1
1公衆衛生院保健指導学科助産課程
pp.39-40
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904391
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はじめに
柴田先生の「教育課程」の講義がすすんでいる頃,私は1958年,当時WHOの看護教育顧問をしていらしたキャサリン・ライマン女史が厚生省主催による助産婦学校教務主任講習会で講演された「日本における助産婦学校の学科および臨床実習計画の方法」を紹介した。その後4〜5ヵ月間の月日を費やして,掲載されたような助産婦学校教育課程が発表された。私はこのむづかしい時代にある助産婦教育の方向を若い人々によってゆりうごかし,突破するような新面が開拓されることを期待していたが,発表されたものは現在,大部分の助産婦学校で実施しているような傾向のものであった。もっとも作業をすすめて行く方針として「保助看法の学校養成所指定規則にそう」,「現状に立って」という目標のもとですすめられたものならば,類似したものになるのはもっともなことであろうと考えなおした。
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