特集 チーム医療の中のPOS—第14回POS研究会報告
一般演題
17 患者カンファレンスの場を通してのオーディットの試み—記録から看護の質の評価を行なって
大石 静子
1
,
中野 真弓
1
,
飯田 洋子
1
,
宮園 陽子
1
,
赤壁 千里
1
1京都第一赤十字病院
pp.998-1000
発行日 1992年11月30日
Published Date 1992/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903651
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近年看護の質の向上のためにPOSを導入する施設が増え,オーディットの重要性が問われるようになってきている.
当院でもPOSを導入して半年が経過したが,効果的なオーディットは行なえていなかった.また私たちの病棟では,朝の申し送りを一部廃止したことにより,確実にカンファレンスに費やす時間が確保できるようになった.しかしカンファレンス内容が,その場限りの意見交換にとどまり,以後の看護に生かせるものとは言い難い状況であった.そこでカンファレンスの場を通して,仲間同志のベッドサイド・オーディットを行なえば,患者の状況に応じた看護計画に修正され,看護の質が向上するのではないかと考え,カンファレンス方法を変更した.その結果,看護記録から,オーディット機能を取り入れた患者カンファレンスの効果が明らかとなったので報告する.
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