連載 感染管理に必要なナースのための臨床微生物学・1【新連載】
臨床微生物学の基礎知識
佐竹 幸子
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.456-459
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902274
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連載のねらい
この連載は,病院内で新たな感染を発生させないために,スタッフナースが最低限知っていなければならない感染防止に関する基礎知識の修得を目的に企画された.煩雑な看護業務のなかで患者から患者に病原体が伝播されてはならないし,ナース自身が感染するような出来事が起こってはならない.適切な院内感染防止対策が実施されれば,院内感染の多くは予防できると言われている.医療従事者が院内感染防止対策の意義を十分に理解できていなければ,時間の経過とともに院内感染防止マニュアルの遵守は困難になってくる.なぜマニュアルに書かれている対策が必要なのかを考え,その意味を理解して看護を実践するナースが,医療の質を向上させるのではないだろうか.「感染管理に必要なナースのための臨床微生物学」は,院内感染防止に焦点をあてることによって,看護学専攻の学生に微生物学を学ぶ目的を明確にさせ,看護基礎教育のなかで専門職になる自覚をもって微生物学を学習することを目標としている.
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