特集 学生が経験したICN大会
ビデオ発表がもたらした出会い
蝦名 美智子
1
1神戸市看護大学
pp.722-725
発行日 1997年10月25日
Published Date 1997/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901682
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
発表の発端
私たちは,昨年12月からの5か月間,脳卒中で臥床中の人たちが早期離床できるように,しかも介助する看護婦に腰痛が発生しずらい看護技術のビデオ化を進めてきました.その検討会は平成8年度厚生省老人保健健康増進事業の一環として日本看護協会へ委託された「日常生活行動獲得のためのケア技術の普及に関する研究」が正式名称であり,紙屋克子氏(筑波大学社会医学系教授)を委員長とした総勢10人(表1)で構成されています.今回はこのうちの5人がICN大会に参加しました.
検討会は,1996年12月5日の夜から1997年4月まで,月2回,1回につき2日間の缶詰討議(土曜日の14~21時過ぎ,翌日曜日は9~17時)を行ないました.その結果,技術編2巻,理論編1巻,合計3巻のビデオを作成し,うち1巻を第21回ICNカナダ大会で発表することにしました.それは,国際協力事業団(JICA)の研修で日本を訪れる看護婦たちに,この技術を個人的に指導されている場面に立ち会ってきた森さんが,「これはいいと皆さんが目を輝かせ,修得して帰るんですよ」という言葉が発端でした.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.