講義ノート 新しい在宅看護論精神看護学
現場から考える在宅看護論
第4章 在宅療養で利用できる社会資源
事例にみる社会資源利用の実際
市川 悦子
1
1明石市立総合福祉センター
pp.992-1000
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901501
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はじめに
当地域に限らず,高齢者のほとんどは何らかの疾患をもちながら,不自由であるけれどもさまざまな状況の中で日常生活を行なっているのが現状ではないだろうか.疾患の慢性的な経過のため,療養を在宅で希望するケースも多い.これは,入院生活と異なったものがあり,先の見えない状況にあるため,本人や介護者への精神的,肉体的な負担など,在宅療養上の不安は大きいものである.
在宅での療養が続けられるためには,ケアシステムの有機的な連携と社会資源の利用と活用がなされる必要がある.ここでは明石市の例を中心に述べたい.
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