特集 カリキュラムを「拡張」しよう!
扉
pp.167
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200450
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
看護教育においては,国家試験合格という1つの目標があるため,他の教育に比べて自由なカリキュラム作成の余地が多くありません。若年人口の減少と教育機関の増加という2つの状況から鑑みても,本来であれば,学校,大学の特徴を強く打ち出し,独自のカリキュラムを編成したいところですが,なかなかそうはいかないのが現状でしょう。
そこで,発想転換の勧めです。カリキュラムはある程度固められて,そこに自由裁量の入る余地が少ないのなら,カリキュラム外(extra-curricular)を活用することです。ただ,単純に課外活動を増やせばいいということでありません。卒業単位には含まれない教育的な準正課教育(co-curricular)に教職員が積極的に関与し,カリキュラムを「拡張」するということです。今まで行っていた活動もカリキュラムと結びつけることによって,教育効果を上げ,その教育機関に望ましい学生の成長が期待できるでしょう。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.