特集 形・型・可で技術教育の「安楽」を考えよう!
扉
pp.5
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200416
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看護教育においては,理論や思考はもちろん大事ですが,実践家を育てるという意味でもっとも求められるのが技術ではないかと思います。いかにその技術を教育するかを多くの先人が考え,試し,確立してきました。メディアの発達により情報を得る手段は,絵から写真へそして画像へと進化し,再現性,継続性のアップが図られてきた結果,技術教育はある程度成熟した感があります。にもかかわらず,臨床現場からは看護の基礎技術など内容の崩れが目立つという声も聞かれます。結局,いくら教育内容が充実していっても,実際にそれに費やす時間やエネルギーが不足しているのではないでしょうか。
そんな今だからこそ,技術教育の重要性を見直そうと組まれたのが今回の特集です。武谷三男が提唱した,技術の三段階論「形・型・可」という枠を通して,看護師がその専門性をもっとも発揮し得る「安楽」を,教育現場にどのように取り込んでいけばいいかを考えます。
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