特集 基礎と臨床がともに学ぶ場をつくる─自治体が協力するケースを中心に
扉
pp.1007
発行日 2014年11月25日
Published Date 2014/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200024
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臨地実習を行う以上,学校と臨床現場でのコミュニケーションは欠かせません。しかし,よい看護師を育てたいという目標は同じであっても,立場の違いからその進め方は常にさまざまな問題をはらんだまま,今に至っています。また,卒業生の能力評価の統一や基礎・臨床がそれぞれ抱える課題の情報共有も十分とはいえない状況かと思います。
今回は,基礎と臨床がともに学ぶ場をつくり,そこで複数の学校,複数の臨床現場がそのつながりを深める関係づくりについて取り上げます。特に,自治体という大きなくくりのなかで,基礎と臨床が意思疎通を図ることにより,実習とその後の就職にとてもよい影響が生じているという結果は,今後の合同研修の推進を加速してくれるでしょう。学校と病院一対一の関係を深化することも重要ですが,学校や病院が横のつながりをもてるという意味で,このような試みには大いに意義があると考えます。
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