連載 東洋医学講座 鍼灸医学を中心に・7
産婦人科領域を中心とした鍼灸の治療
田口 玲奈
1
1明治国際医療大学臨床鍼灸学教室
pp.456-461
発行日 2008年5月25日
Published Date 2008/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100926
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産婦人科領域において鍼灸は有効な治療と考えられ,さまざまな場面で用いられている。特に産科領域では薬物療法が制限されることから古来より安産灸や逆子などで用いられている。一方,婦人科領域においては月経痛をはじめとする月経異常や不妊症,更年期障害などの治療に鍼灸治療が有効と考えられているが,大規模な臨床研究が産科領域に比べ遅れているのが現状である。
本稿では,罹患頻度が高く,多くの女性を悩ませる月経痛と一定の有効性が得られている逆子矯正,そして看護師や助産師が直接,関わることのできる和痛分娩について述べることとする。
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