特集 コミュニケーション技術の習得
扉
pp.371
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100658
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新カリキュラムが発表されようとしている。基礎看護学のなかに強化すべき内容としてあげられるコミュニケーション。しかし,医療現場の複雑化,患者のおかれている状況や人々の意識の変化,あるいは学生気質の変化などから考えると,基礎看護学内にとどまらず,どの分野においても強調されてしかるべきことであろう。
コミュニケーション技術の習得は,さまざまな方法で取り組まれているが,本誌が注目したのはプロセスレコードを用いた教育方法である。
患者との関わりの場面を再構成して,自らの看護をふり返る。対人関係論を基盤としたこの方法は,適切な指導者がいて初めて効果をあげる。
プロセスレコードをコミュニケーション技術の獲得のツールとして活用するために,どんな点に気をつけたらよいのか。基礎教育・臨床のそれぞれから,活用の背景と実践について紹介する。
また,医療におけるコミュニケーションの改善のために,臨床で最近話題となっているADRの取り組み,医療を受ける立場からの提言を掲載したので,あわせて読んでほしい。
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