特集 保健の視点を生かすまちづくり
沼隈町の実践報告“システムづくりとマンパワーづくり”
森下 浩子
1
1沼隈町福祉会館
pp.371-376
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902878
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はじめに
今,あらゆるところで保健,福祉,医療と連携・統合の必要性が叫ばれている。しかし,今までも連携をつくり統合をめざして仕事をしてきた多くの市町村保健婦がいた。彼女たちは,心あるそして力量も備えた先輩保健婦を見習い,状況の異なるそれぞれの自治体の中で工夫をこらして活動を続けてきた。その結果が今あちこちの町や村で実績として目に見えるようになっている。もし同じように保健業務に従事しながらなぜできないのか? その格差はどこから生じてきたのか? と1人ひとりの保健婦が,保健婦の先輩が,管理職が,そして首長が,いや県の保健所や厚生省が分析をし,まとめをしてみなければいけない時だと考える。そうでなければ地域保健法は絵に描いた餅になる。我が小さな町についても,その反省を込めた視点で15年間の歩みを整理してみたい。
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