PHOTO
島だからできる子育て支援をめざして—保育園の施設を使っての育児学級 三宅村役場・三宅村立みやけ保育園・阿古保育園・坪田保育園・東京都島しょ保健所三宅出張所
八木 保
pp.347-350
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901767
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
連載『島だより』で紹介しているように,三宅島ではさまざまな機関の人たちが子育て支援に関わって活動を展開している。この地域子育て支援活動の中で大きな位置を占めているのが,3つの村立保育園である。今回は,昨年8月に保育園が施設開放して,村役場の育児学級を開催した様子を紹介する。
伊豆七島の1つ三宅島は,医療機関や子育てに関して相談する場などの資源には乏しいが,保育園〜高校の一貫教育研究会の連携や,保育園と障害者施設や特別養護老人ホームの地域交流などの実績が以前からあった。保健所(三宅出張所)から村へ母子保健事業が移管されるという転機に,保健所が音頭をとって,この地域交流の基盤をベースにして村役場をサポートする体制づくりを始めた。特に,平成7年から保健所の育児学級に協力していた保育園が,「手伝える保母は協力します。保育園を活用してください」と村役場にも育児学級の協力を申し出たことが,育児学級への3園開放プログラムの始まりだった。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.