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いまできることから子どもの事故を予防したい—小児事故予防センターKidsafe開設 東京都豊島区池袋保健所
イシイ ヨシハル
pp.85-88
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901512
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わが国の小児期の死亡原因第1位を占める小児事故を予防するための「子ども事故予防センターKidsafe」(以下、Kidsafe)が豊島区池袋保健所に1996年11月26日にオープンした。小児事故予防のための地域の専門教育機関としてKidsafeは全国でも初の試み。
Kidsafe開設の理由は,平成2年度の豊島区乳幼児事故実態調査で3歳児の8割が事故経験があったこと。そういう実態がありながら,親の反応は「うちの子にかぎって」となかなか事故予防の大切さにピンとこない現状がある。そこで,転落,転倒,誤飲,やけどなどの小児の事故を親に身近な問題として感じてもらい,家庭内でできる予防策を発信・教育する機関をめざして,今回の開設となった。開設までの準備は,池袋保健所の各職種の代表と豊島区長崎保健所の保健婦と事務職ら約10人が担当となり,専門職の視点や親としての体験を話し合いながら,展示内容を検討し作成したという。
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