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奥飛騨の情報システム先進地からの発信—保健医療福祉情報システムフォーラム'96 岐阜県国府町・高山保健所・日本病院管理学会・日本医療情報学会
八木 保
pp.589-592
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901392
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“コンピュータの時代”に突入しつつある昨今であるが,保健の世界でもコンピユータをしっかり使いこなして保健福祉の連携を進めている町がある.高山市の北に隣接する人口約8000人の国府町である.まだ雪が残る3月15・16日にこの国府町で開かれた保健医療福祉情報システムフォーラム'96には246人の参加者(そのうち80人が保健婦)が集まり,システムのデモンストレーションやパネルディスカッションなどの発表を通じて,“情報システム先進地からの発信”に多くを学びとろうとしていた.このフォーラムは,日本病院管理学会と日本医療情報学会が共同してワークショップを開く一方で,より地域に密着した形のフォーラムを開いて情報を現場の保健婦に報告するとともに,地域の情報を吸い上げようというもので,今回が第1回の試み.
昭和59年に国府町でコンピュータを使ったシステムを開発・活用しはじめて以来,その中心になってきたのが同町の西満里子保健婦である.国府町のシステムの歴史を一言でいうと,最初の住民情報や検診データのシステムを西保健婦が開発しデータの迅速処理に成功した後は,鳴芳成医師(現,日本ダイナシステム(株),前,久美愛病院)の協力を得ながら,誰でも(近隣町村でも)使えるシステムへ,そして保健医療福祉の情報を一元管理するネットワーク化へと発展をとげたこと.
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