日本列島
救急医療情報システムと救急医療—岐阜
井口 恒男
1
1岐阜県地域保健課
pp.212
発行日 1982年3月15日
Published Date 1982/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206498
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昭和52年来重点事業として進められた救急医療施策は全国的に着実に進められており,岐阜県においても諸種施策が進められている.
救急医療のシステムは本来は救急患者の診療システムであるはずであるが,夜間無医都市とか医療砂漠といわれてもいたように,一般医療機関の通常診療時間外の患者対応が大きな意味をもっている.したがって,施策の上では,一次医療体制としては,休日や夜間の専用診断所,または休日や夜間の在宅当番医による制度が計画実施されており,二次体制としては,一次医療機関で対応困難な入院を必要とするような重症患者について病院群輪番制や,岐阜県ではベッド確保策も採られている.時間外の一次医療体制の整備のさい,担当医師側の強い要望はバックアップ体制であり,重症患者の収容先の確保が切実なものとなっている.同様に二次医療機関にとっても対応困難な重症者の受け入れ機関(救命救急センターなど)の要望が強い.
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