特集 保健医療情報のシステム化とその背景
パソコンを用いた地域保健医療情報システムの開発と今後の展望—住民健康管理システムを活用した現場から
西 満里子
1
,
高井 昭裕
2
,
嶋 芳成
3
,
石垣 恭子
4
1岐阜県吉城郡国府町役場
2高山保健所
3日本ダイナシステム(株)
4佐賀医科大学看護学科
pp.20-24
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900854
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はじめに
急速に進む高齢化社会と医療の進歩の中で,日常の生活指導が重視される慢性疾患を持つ患者や,医療や保健・福祉など多方面からの支援を必要とする在宅療養者が増大しており,包括的な地域医療体制の整備が必要となってきている。そして,このような地域医療体制を情報処理の立場から支援するため,有用かつ革新的な医療情報システムの開発と有効活用が望まれるようになってきた1)。
国府町においても,住民健康管理システムを導入して,検診データ処理の迅速化を図る(昭和59年〜)とともに,保健福祉部門のネットワークシステム(平成4年〜)を構築してきた2)。今回,著者らはこのシステム導入の効果について検討し,さらに医療部門へもネットワークを拡大すべく努力しているので,その経過について報告する。
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