特集 高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)のすべて
[実践に向けて]
保健福祉の連携の実際—神奈川県川崎市幸区河原町における保健活動の実際
細田 京子
1
,
西谷 智子
1
1神奈川県川崎市幸保健所
pp.980-985
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900361
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はじめに
今年も河原町の地区リハビリテーション教室では第2号の文集を発行した。昨年は保健婦からの聞き取りで,投稿した当事者も,今年は麻痺のある手で原稿用紙3枚に病気になってからのこと,今の生活の中で当事者の仲間や家族と旅行に行ったことなどを書いた。また,ボランティア活動に参加して思っていること,当事者と道で会った時に声を掛け合う関係ができたと書くボランティアの投稿もあり,文集150部を仕上げた。そしてこれは,教室参加の当事者,関係者,地域の役員,教室に参加できない当事者に渡された。呼び掛けから4か月,健側の手でページを揃えたり,家族・ボランティアの協力を得て製本し,仕上げた喜びは大きいものがあった。
このように皆で考え合う,やり遂げる活動が河原町の中には,多くある。住民は,力を持っており,その力をともに形にしていく援助を行ないつつある保健婦の活動の実際を中心に報告する。
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