昭和の初めのやまい草子
おたふくかぜ
皆本 紘志
1
1大阪府皆本医院
pp.160-164
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207700
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ある朝,南国の町にしては珍しく大雪が降った。5センチも積もれば大雪なのだが,ひと冬に1回か2回は,全市が真白になる。
三八は,喜び勇んで愛車を運んで,裏通りへ出た。しかし,小さな車輪が雪にめり込んでいる。思い切り左足で雪を蹴った。
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