事例研究会に学ぶ3. 大阪・中沢先生を囲む自主勉強会より
大阪精神衛生勉強会について
中沢 正夫
1
1東京都代々木病院精神科
pp.411-413
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207536
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「勉強会は買い出しからはじまる。デパートの地下にもぐりこみ,目を輝やかせ,鼻をクンクンならす。……ヤッター! ラッキー,北海道物産展をやっている!。迷うことなくイカめし弁当を買いこむ。……私たちこんなに頻回に訪問できないヤー,こんなにキッチリとした記録はとれないなあー,いろいろな見方ができないと怖いなあー。司会をしながら,そっちの方ばか考えこんでしまう。……〈住民は保健婦を選べないんだよ〉という助言が胸にグサ! どうやら夢の中でうなされそうだ」(「ある日ある夜の勉強会」・小田垣・上田,勉強会ニュースより引用)
大阪精神衛生勉強会(はじめはこんなものものしい名前さえついていなかった)も早いもので丸4年すぎた。回数にして18回,延べ参加者352人(平均25人)となる。どういう方向へ勉強会を発展させようか--この間,世話人たち(本当は運営委員会という名称がついている)で,さまざまな試みがなされ,その都度少しずつ,会の持ち方が変った。しかし次の2つの点は終始変らなかった。
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