連載 保健所から母子保健を逃がしてよいのか・4
母子保健と保健所のあるべき姿
浦崎 貞子
1,2
1東京都武蔵野保健所
2元,田無保健所
pp.932-937
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207237
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1.保健所――そして,私たちの動き――
「乳児健診をやらなくなったら,いつの間にか保健所もなくなってしまった」とか,「仕事を保健所と市町村でキャッチボールしていたら,いつの間にかその仕事がなくなってしまった」という保健所職員の全国研究集会での発言を先に紹介しましたが,いったい保健所はどうなっているのでしょうか。
保健所の危機,たそがれ論が言われるようになって,30年がたちました。一方では,保健所はもういらなくなったかのように言われていますが,私たち保健所保健婦の仕事は増える一方ですし,地区活動等を通して,地域の人々の保健所に期待する声を聞くことも少なくありません。
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