特集 第17回自治体に働く保健婦のつどい集録
危機的状況にある母子保健と保健婦
―記念講演―障害児と私たち
田中 杉恵
1
1大津市健康センター
pp.575-586
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207025
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幼少時代から就職まで
小学校の時二度肺炎を患って
私は小学3年の夏祭りの日に風邪をひきました。ちょうど戦争が始まったころで,もうこれからはお祭りにも着られないであろうと,祖母が絽の着物を送ってきてくれました。夏祭りは7月21日で,その日が終業式であり,夏休みに入る前日であるわけです。とても解放された気分で,その上,着たことのない着物を着て,私は多分うれしくてたまらなかったのだと思います。母が寝に行こうと言うのに,その絽の着物を少しでも長く着ていたいと思って先に弟や妹たちを寝かせてほしい,私は待っているからと言って,下にいたのですけれども,やはりお祭りに行った疲れが出たのかそのままうたた寝をしてしまって,風邪をひき,しかもこじらせて肺炎を起こしました。
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