特集 保健活動見直しの実践的試み
地域難病ケア活動を対象として—東京・多摩地区の保健婦による研究成果の報告
日野市の難病地域ケア活動の見直し
斉藤 婦佐子
1
,
南 睦恵
2
,
改木 郁子
3
,
千葉 京子
4
,
片倉 なつ子
5
1東村山保健所
2日野保健所稲城保健相談所
3町田保健所鶴川保健相談所
4日野保健所
5小平保健所
pp.750-759
発行日 1982年9月10日
Published Date 1982/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206568
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1.日野市の概況と難病地域ケア活動の一般的概要
1)地域概況
日野市は八王子市と立川市の間にあり,多摩市,府中市,国立市が隣接し,旧南多摩郡の一部である。市の総面積は約27km2で比較的平担である。この地域はかつては農業を主体とするところで戦前から日野自動車,小西六写真工業,富士電機などの大企業工場があったが,近年に入って大規模な団地造成が進められ,東京のベッドタウンとして急速に都市化している。昭和50年国勢調査では就業者の第一次産業人口1.7%,第二次産業人口39.5%,そして第三次産業人口58.2%であった。なお,昭和55年3月現在の世帯数は47,399世帯,人口は141,416人であった。
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