活動報告
老人保健と地域活動—町村の保健婦の立場で
森口 ハルノ
1
1福井県遠敷郡名田庄村
pp.112-118
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205684
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1.はじめに
名田庄村は福井県の最南端に位置し,東西に細長く,国道162号線が村を縦断し,その両側に山を頂いた山間へき地である。隣接する小浜市まで10km,京都府,滋賀県境まで約20kmにあたるところで,総面積147平方km,人口3,404人で,村の主たる産業は林業であり,最近特に過疎化の進展が目立ち,老人と子供の多い静かな山村形態をなしている(図1)。
名田庄村国保では保健活動の一環として老人保健を取り上げて,昭和43年度から地区活動を行なっている。国保被保険者数1,462人で加入率51%であり,世帯数884,国保世帯数583,64.5%で活動対象60歳以上647名(総人口の18.0%)であり,対象者区分は表1のとおりである。
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