特集 乳幼児用品総合診断
哺乳用具 ベビーフード 食器
話し合い
毛利 子来
1
,
藤井 キヨノ
2
,
高口 保明
3
,
樋口 トシ江
4
,
松田 岩男
5
,
権平 俊子
6
,
小坂 英世
7
,
北 郁子
8
,
田井 富子
9
,
峯 純子
10
1小児科毛利医院
2二葉乳児院
3神奈川県立栄養短大
4杉野女子大
5教育大学心理学
6愛育研究所
7精神科小坂診療所
8白梅短大保育科
9三越
10伊勢丹ベビーコーナー
pp.36-42
発行日 1970年1月10日
Published Date 1970/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204576
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ベビーフード
北 離乳食というのは,一番たいへんなことというふうにお母さま方は初めから考えていらっしゃるんじゃないかと思うんです。で,離乳というのはそうむずかしいものでもないし,ただミルクが混食に変わる過程の,半固型から固型に変わる過程なわけですから,少し早目から離乳を始めてそれから1年ぐらい,このごろでは,10カ月ぐらいで完了してしまいますけれどもね,長い時間でゆっくりと気楽になさればいいんじゃないか。その場合にやっぱり日本の場合のおかゆをつくるとか,すりばちですりえみたいにするということをたいへんに思っていらっしゃるんじゃないか。そういう意味ではこうしたベビーフードなども使い方によっては非常にお母さんの気持ちの負担を軽くする意味ではいいんじゃないかと思うんです。でもこれだけにたより切るお母さんというのがこのごろ多い。特に米がゆのもととか,あのでんぷんみたいなものだけお使いになってしまう。そうじゃなくて.やっぱりパンがゆとか,私はやっぱり自然の食から入っていって,この時期というのは量的な問題よりも,むしろいろんな味にならしていく,そしていろんなかたさを覚えさせていく,そういう時期だと思う。だからできるならば,ほんとうはこういうものはあまりお使いにならないほうがいい。
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