--------------------
歩くことで健康づくり—働く人の健康のはなし
pp.72
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203573
- 有料閲覧
- 文献概要
通勤時のおしあいへしあいはあっても,勤め先きの工場ではオートメ化が進んで,一日中じっとしていても仕事がはかどる企業が多くなった.
東京世田谷にある労働科学研究所の第一研究部長(労働生理学)沼尻幸吉さんの調査によると,重労働だった製鉄所で,昭和25年ごろ勤務時間中に従業員が1日平均延べ1時間以上歩いていたのに,オートメ化された現在では延べ15分前後と短くなっています,からだの動かしぐあいをカロリーで測ってみると,昭和25年ごろは2,400カロリー消費していたのが,最近ではその1/3の800ないし900カロリーに減り,それだけからだを使わないですむようになっています.
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.