特集 保健婦はなにをする人か
保健婦がきく地区民の声
住民の要求を正しくとらえた行政を
工藤 美保子
1
1岩手県岩手郡西根町役場
pp.16-18
発行日 1965年1月10日
Published Date 1965/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203283
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
どこのお産に行ってきやんした
岩手富士と呼ばれる岩手山のふもと,また国立公園八幡平の玄関口である私の故郷は,戸数2千戸,人口6千5百人で,農業のかたわら隣村の松尾鉱山で働く人の多い村でした.
昭和25年,私は,国保が農協から村に移されたばかりの時,国保保健婦として就職しました.はじめから国保係と2人の事務ばかりで,せっかくはりきって飛びこんだ保健婦活動の夢もスタートから破られていたのです.故郷だからと強味を思っていた村の事情も,子どものころの記憶だけでははっきりせず,部落にでかける道順すらよくわからぬというありさまでした.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.