健康と社会・7
地区診断—地域社会へのアプローチをめぐって
宮坂 忠夫
1
1国立公衆衛生院
pp.67-71
発行日 1963年10月10日
Published Date 1963/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202957
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はじめに
編集部からのご依頼は,前号まで6回にわたって本誌にのせられた「健康と社会」のまとめを兼ねて,地区診断について書くようにとのことであった.おひき受けしてから,6回分の原稿をみせていただいて,これはまずかったと思った.いろいろな先生方が,いろいろなことをのべられていて,とてもまとめなど私の手に負えるものではないし,よく考えてみると,そのようなまとめは編集委員の方がやられるのが,ほんとうだからである.
そこでたいへん勝手だが,まとめのほうはカンベンしていただいて,地区診断について2〜3書かせていただこう.もっとも私の考え方では,地区診断という用語そのものが使われるようになったのは公衆衛生への社会科学の影響と思われるので,ある意味では,まとめに近いものといえるかもしれない.
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