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保健所課健婦はどんな時期に来ているか
宮沢 たま
1
1市川保健所
pp.35-38
発行日 1960年7月10日
Published Date 1960/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202128
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先ず保健婦事業の発展段階を簡単に振り返つて見ると,昭和12年に保健所が設置され始め,続いて国民健康保険制度が出来て,各市町村の国保に保健婦がおかれるようになつた.昭和16年に待望の保健婦規則を見,その後日が浅いとはいえ,戦争中,終戦後と目まぐるしく移り変る社会と共に20年の歳月を経過している.
保健婦は原則的に家族を中心とした総合保健婦事業の形を取り,家族に直接面接出来る最も効果的な方法として,家庭訪問に重点をおいて来ているが,時代の変化と共に保健婦の業務内容も拡大され,地区全体の要求に応じられるように研究されて,家庭訪問,クリニック,衛生教育,その他にと,相当の効果をあげているが,保健婦は公衆衛生全般に対して補足的な仕事をするという定義に対して,あまりの量の膨大さに主体性が無いという批判の声も聞いている.
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