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メトロポリタン地方における病院の家庭看護事業
戸沢 澄美子
pp.41
発行日 1960年5月10日
Published Date 1960/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202091
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病院の家庭にたいする伸展看護は,病院の一機能として最近注目されてきたが,アメリカではニューヨーク市のMontefiore病院に組織されて以来,地域計画として,病院,医学校,公私立の衛生関係施設,社会施設などの協力,連繋により,患者の保健サービスが行われる様になつた.カナダにおける最初のプランは1950年にMontrealにおけるRaddy記念病院ではじめられた.これによれば病院の患者が家庭に移されても医療管理,看護,その他特別な病院のサービスがつづけられる.医療管理はインターンの訪問により行われ.看護はVictorian看護組織のMontreal支部からの援助をうけておこなわれ費用は訪問毎に支払われる.訪問回数は医師により定められ,看護にあたつては病院に準備された車椅子,酸素,Bed,松葉杖等が利用されている.その他の病院サービスとして,栄養士による特別食の指導,技術者又はインターンによる各種検査,社会事業ケースワーカー,物理療法専門家の訪問や必要ならば附添人もつくことができる.この計画の対象となる患者の選択は,患者,家族,医師,看護婦,社会事業家,その他関係ある人達からなるチームにより決定される.
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