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「保健婦雜誌」に寄す
由起 しげ子
発行日 1950年12月15日
Published Date 1950/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200001
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「保健婦雜誌」が全國何萬人かの保健婦だけを對象として作られるものとすれば專門的智識を出來るだけ進歩的にまた計畫的にのせることが有意義でしようと存じます。しかし,婦人は全部保健婦的教養を持ちたいものなのですから,一般人も保健婦を理解し支持する契機を與えられるように。したがつてこの「保健婦雜誌」が普通人とのつながりをもつだけのやさしさとひろがりを用意出來たら結構だと存じます。つまり,洋裁の本や料理の本がどこの家庭にもあるように保健婦の雜誌も家庭生活の幸福のために迎え入れられるようにして欲しいものです。洋裁の本に,小説やマンガがなくても人が買うように,この本にも眞實の需要のポイントをみつけて下さい。(筆者は芥川賞受賞の女流作家)
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