発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906998
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働く女性にとつて,讀書ということはたしかに娯樂ではあるが,その娯樂を通じて何か自分の心の糧となることも考えなければならない。ただ「あゝ面白かつた」といつてすますのには,あまり時間も體力も切りつめられているのではなかろうか。それで,私は讀める婦人雑誌という角度から書いて見たい,と思う。もちろん,私も限られた雑誌にだけに目を通しているので,ここにのせる範圍は限られているのを斷つておく。
一般の通俗婦人雑誌には觸れない。これは皆さんのような仕事に從事していられる方がお金を出して買つて讀むだけの價値があるかどうか,私は疑問に思うからである。ためになる記事もたくさんのつているし,また好奇心を満足させてくれる記事があるかも知れない。しかし,先ず讀まないでもたいして損はしない。だから,病院の待合室にでもあつたら一寸のまに手にとつて見る位でよいと思う。
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