NURSING THEORY 看護理論ってなあに?・47
『ロイ看護論』を読む[6]—母性看護とロイ看護理論
藤澤 洋子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.1228-1231
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922434
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「分娩介助」という行為を,医師が行なった場合と助産婦が行なった場合とでは,どういう違いがあるのだろうか.
医師が分娩介助を行なう時によって立つ学問は医学(産科学)であり,助産婦が分娩介助を行なう時によって立つ学問は看護学(母性看護学または助産学)であると私は孝えている.「産科学では分娩の現象を生物学的,局所的にとらえ,母性看護学では,本人及び家族にとって重要な経験をしている最中の人間としてとらえる」と言えないだろうか.あくまでも視点の問題であり,医学の視点と看護学の視点との違いである.この看護学の視点こそ看護理論であろう.
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