特集 よりよい看護研究のために
ナースはなぜ書くのか—実践につながる看護研究を
桑野 タイ子
1
1埼玉県立衛生短期大学
pp.235-239
発行日 1988年3月1日
Published Date 1988/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921937
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30数年前,看護論が取り沙汰され始めた頃,看護学研究のための“方法論”はどういう方法が良いかはっきりとは言えないという感想を持っていた.事例研究やアンケート調査をしたり,タイムスタディをとったりしていても,看護学を体系化するための方法論として,これでいいという確信が持てなかった.看護学をどういうふうにつくるのか方向性も明らかでなかったと思う.
当初,一般的な意味での研究とは,研究方法とは,ということを学んで身につけること,それを看護に応用し使いこなせるようにすることが先決である,という意見が強調された.そして,研究作業のステップや研究レポートの条件が提示され,次第に報告様式が整えられるようになってきた.
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