優雅で申し訳ない夏休みの号

母遠方より来る

　この原稿が巷に出る頃は誰もが血走る12月がすぐそこで，そんな時に夏休みの話も少々時期遅れのような気がするけど，私としては書かずにおれないことだから，あえて無視して書くことにした．

　7月5日のクラスメートとの学校のグランドでしたバーベキューパーティーを最後に，訪問看護コースを終了した私は本来ならば，新大陸アメリカに渡っている予定だった．が，予定は未定，しかも，こちらで優雅な英国ペースが身についてしまった私，運命的な出会いをした『失禁の看護』（原著C．Norton：Nursing for Continence，医学書院より翻訳出版予定）を訳することを口実に（？）もう少し，英国での生活と学びを続けることにしたのである．アメリカ大陸は逃げやしない．