ちょっと一言 総婦長のつぶやき
女性の意識
林 治子
1
1淀川キリスト教病院
pp.1181
発行日 1984年10月1日
Published Date 1984/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920907
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4月は院内にも若い息吹きがみなぎる.新職員の緊張した顔,それらの人々にオリエンテーションをしているチョッピリ誇らしげな先輩の顔—心配と頼もしさとを感じる時期である.それとともに,院内他部門との連絡等の点で落ち度が指摘されることも多く,1人1人は精一杯やっているのにと悲しく,虚しさを覚えることがある.
そんなある日,院内研修の外来講師が新聞の切り抜きを見せてくださった.臨床心理学者の河合隼雄氏が書かれた「見直される〈女性の意識〉」という題の記事であった.氏は自我の確立されていく過程で,他とのつながりをすっかり切り離すことのできない段階にある自我の在り方を〈女性の意識〉と言い表わしている.
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