NURSES' VIEW
寝ている患者の目の前で物を渡す
小川 圭子
pp.745
発行日 1984年7月1日
Published Date 1984/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920814
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3年程前,Aさんという看護婦さんから聞いた話である.
ほとんど寝たきりの生活をしていたO氏の病室で,2人の看護婦(AさんとBさん)が,ベッドをつくっていた時の小さな出来事である.もうベッドが出来上がるころ,AさんからBさんに,安全ピンを渡す必要があり,仰臥位で寝ているO氏の顔(胸)の上あたりで,何気なく手渡したそうである.その病室には,ちょうど夫人とその子供さん(女の子)が居合わせていた.終わると,その夫人は2人の看護婦に,‘どうもありがとうございました.さっぱりさせていただきました’とお礼を言った.
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