透析療法と看護・1
人工腎臓の原理と歴史
北川 龍一
1
1筑波大学(臨床医学系,泌尿器科)
pp.85-88
発行日 1979年1月1日
Published Date 1979/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918590
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はじめに
かつては腎不全,尿毒症といえば,もはや‘不治の病’とされ,必ず死に至るものでありました.しかし,人工腎臓が開発され普及されてきた今日においては,死を免れることができ,更には治療を受けながら社会復帰が可能な時代になってきたのです.
皆さんの中には,尿毒症患者の悲惨な状態をご覧になった方もあると思いますし,これが人工腎臓によって起死回生を得たのを目のあたりにされた方もありましょう.このように,人工腎臓は今や腎不全や尿毒症の治療になくてはならない武器なのです.
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