看護婦が患者になる時
療養生活のなかで募る看護への情熱
中島 タマエ
1
1佐賀県立病院好生館
pp.1008-1009
発行日 1974年9月1日
Published Date 1974/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917108
- 有料閲覧
- 文献概要
毎日,何を目指して日々を送っているのだろう.たとえ病院でも‘住めば都’として,ベッドの上で生活せざるをえない自分を考えると,むなしさが返ってくる.白衣姿にもどり,看護婦として働ける日を夢見ながら長期療養をしている身には,日々を積み重ねていけばいくほど,暗い闇の中をさまよっているだけのように思われてくる.
また白衣姿への,看護職へのプライドもしだいに風化し,崩れ去っていくようで,寂しい今日このごろだ.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.