2色ページ 症状の病態生理・2
むくみ(浮腫)
中野 昭一
1
1東京慈恵会医科大学第2生理
pp.616-619
発行日 1973年5月1日
Published Date 1973/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916649
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むくみとは
体内の水分代謝が乱れ,体重の60%以上を占める水分のうち,その約15%にあたる組織間液が異常に貯留した状態を,むくみと呼んでいる.
一般に,むくみのある部位は,腫れぼったく,下腿などでは指先で圧迫すると,そのあとがなかなか元に戻らない.これを圧窩といい,このようなむくみの認められる時は,水分の貯留によって体重が,正常の時より10%以上増加しているのが普通である.もし,10%以下の場合には,圧窩を認めがたく,潜在性浮腫という状態であろう.
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