統計
医療施設別助産婦数の推移
大久保 正一
1
1日本大学医学部病院管理学
pp.1469
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916491
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助産婦数は‘衛生行政業務報告’によると1970年現在28,087名であるが,このうち64.1%は助産所に関係している.開設者が19.5%,従事者が8.1%,出張のみの者が36.5%である.その他病院に23.7%,診療所に9.6%である.
‘医療施設調査’による助産婦数は1970年12,814名であるが1956年以降の推移をみると図のごとくである.一般病院にもっとも多く,ついで有床,無床の診療所の順である.ほとんどこの3施設に限られ精神病院,結核療養所には,はなはだ少ない.1970年一般病院では総数の58.9%,有床39.3%,無床1.7%であった.この割合は1956年当時それぞれ58.0%,32.6%,9.1%であって,一般病院では同じであるが診療所では無床のものから有床にかわったようにみえる.また助産婦数の推移をみると一般病院では1961年以前より以降の方が増加率が大きく,有床診療所では逆に小さくなってきた.分娩は助産所,有床診療所から病院にうつりつつある.
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