ベッドサイドの看護
神経性食欲不振のある患者への援助
松平 イツ子
1
1国立東京第1病院小児科病棟
pp.1289-1294
発行日 1972年10月1日
Published Date 1972/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916455
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私たちが毎日行なっている看護の中で,複雑な心の葛藤が原因となっている患者に接した場合,ナースとしてその患者をいかに援助したら,最も看護効果を上げられるかと考えさせられることが多いものです.
私たちは原因がわからないまま,半年間に15kgも体重減少してしまった患者を看護していく中で,いろいろ困難な問題に出会い,スタッフ全員が患者を身体的,心理的,社会的にもよく理解していくことが必要であり,たびたびカンファレンスを持ちながら,ニードに応じて援助を行なった結果,64日で体力を回復して退院に導びくことができた症例を体験しました.
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