ベッドサイドの看護
経腸栄養時の下痢を少なくするために
池田 陸奥子
1
1九大病院・第2外科
pp.1143-1148
発行日 1972年9月1日
Published Date 1972/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916428
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私たちの病棟では,上部消化管狭窄症例とか,経口的栄養摂取不能例を初めとし,胃全摘後,食道再建後の患者に対し,栄養が経口的に十分摂取できるようになるまで空腸瘻を造設し,流動物の点滴注腸を行なっている.空腸瘻造設により術後早期に経腸管栄養補給ができるという利点は,患者の体力改善に大きな役割をもつが,その実施にあたってはなお問題点が少なからず存在している.空腸瘻からの注腸栄養において問題となるおもなものの1つに下痢がある.
そこで,この注腸栄養患者の下痢について看護の立場から若干検討を加えてみたのでここに報告する.
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