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とかく女は‥‥—結婚の条件
有馬 真喜子
pp.126-127
発行日 1970年9月1日
Published Date 1970/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915026
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曽野綾子さんの『誰のために愛するか』が、大変なベストセラーになっている。題名からも察しがつく通り、若い女性の間にことに人気がある、と聞いた。
一見ドライな、計算高い、合理主義しか信用していないような若い人たちが、「愛」というようなこの上もなく非合理的で、およそ計算とは縁遠いものに、これほど関心をもつとは……と、昭和ヒトケタ、ヤケアト派のわたしなどはすっかりうれしくなってしまう。そして、ひとりでニヤニヤしながらうなづく、「そうなんだ。現代は愛の不毛の時代とかいわれるが、ひとの奥底には、やはり愛を求め,育てようとする気持が脈打っているんだ。」
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