特集 病院の外まで看護の手を
「健康手帳」をつくろう
安田 千代子
1
1大森赤十字病院看護部
pp.24-26
発行日 1970年6月1日
Published Date 1970/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914903
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《はじめに》
先日,他の病院へ移られた患者さんの家族からお叱りを受けた。患者に必要な情報(この場合胸部X線写真の結果)が,同じ赤十字病院であるから当然回送されると思っていたのに,できないとは不親切であるというわけである。病院ごとの記録保管であるため申し出があれば連絡する旨を説明したが,まことにごもっともなお説で,さっそくその手続がとられたのであるが,病院が変るたびにくりかえし行なわれる書類の作成,検査などは,患者側からみれば迷惑千万なことであろう。
もし必要な情報が病院から病院へ,患者の動きにつれてスムーズに回送できたら,患者にとってすべての面で負担が減少するはずである。
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