カラーグラビア カラースコープ
知られていない“東洋一”—台湾の小児リハビリテーションセンター
木島 昂
pp.6-7
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914794
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国民の尊敬と親しみをこめて“マダム・チャン”と呼ばれる蒋総統夫人が中心となり、募金を集めて作った病院台北市の北、温泉で名高い陽明山のふもと、2万6千平方メートルの敷地の半分は政府の寄附。この「振興復健医学中心」──CHNG HSIN REHABILITATION-CENTERには420名のポリオ後遺症の小児が治療をうけている。マダム・チャンの1964年の全島調査で、この種の不幸な小児は4万8千人以上発見され、うち軍人家族の小児が優先的に集められ暖いボラリンタリーに包まれ療養している。物理治療、作業治療、教育、生活訓練、努力向上が十分な施設と溶けこみ、ことに大円型食堂を囲む各学年の教室、全職員数240名、220名の患児を毎日近郊から運ぶスクールバスなど羨しい限り,だが“東洋一”といわれるこのセンター、意外と台北市民には知られていなかった。
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