特集 看護への道—学び舎を出て3年
座談会 臨床にかける私の期待
川島 みどり
1
,
上原 美保子
2
,
城田 節子
2
,
村山 とみ子
3
1日赤中央病院
2東京医歯大付属看護学校
3虎の門病院
pp.20-26
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914393
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不安でしかたがない
川島(司会) 4月から臨床に出られるということで,もうすでにいろいろと準備もされ,心がまえも整えられていると思いますが…。
城田 実際のところ,ほんとうにもうすぐ働くんだという実感がわいたのはつい最近です。私の場合,3年間看護教育を受けてきて,ある意味では技術偏重の教育だったような気がするんです。それで私が看護婦としてこれから働いていく場合,もっともっと自信をもちたいんです。そういう意味で,1年問看護婦として昼間働いて,再来年夜間の大学に行って,そこでもっと人間的な人生観のようなものを身につけると同時に,ほんとうに患者の心理を把握して,そこで正しい看護を行なっていくということから,心理学あるいは何か社会福祉関係の勉強をやってみたいと思っています。これから看護って,どんどん概念が大きくなっていくと思うし,いろいろ歳分野から看護を考えていくというところから,私なりに心理学あるいは社会福祉の勉強をして,看護に生かしていきたいと思っております。やはり,患者を人間としてほんとうに見ることができる看護婦になりたいと思います。
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