グラフ 看護の跡をたずねて・9
駿河府中(静岡)
石原 明
1
1横浜市立大
pp.76
発行日 1968年3月1日
Published Date 1968/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913919
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箱根の関所をこえて東海道の沼津,原,蒲原,由比,興津,江尻(清水)を経て63.5キロで駿河府中,略して駿府,いまの静岡に着く。
近年名を知られた登呂遺跡の存在からも知られるように,2,3世紀のころすでにこの辺りは文化が開けていた。律令時代(7世紀)になると“安倍の市”(あべのいち)といわれマーケットの中心となり,以後はスルガ国の国府がおかれて地方政治の中心地として栄えた。当然「大宝律令」の規定による医師の駐在所もあって,医療センターを形成していたはずである。
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