グラビヤ
カメラ・ルポ 現代の老人
檜垣 日出男
,
本誌編集室
pp.5-12
発行日 1967年12月1日
Published Date 1967/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913424
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
人間の寿命は 百歳か百五十歳かきめかねるが 動物に関するかぎり 寿命は それぞれに固有である。ただ ここで間題になるのは固有の寿命があるのかということである。しかし生物としての人間の寿命も考えてよいのではなかろうか。だが この寿命を生きながらえ生命からうける恵沢に思いを至らすとき 寿命のもつ意味をいかにとらえるべきか このことこそ人類多年の宿題であり現代では人智を超越した力に解決をゆだねねばならない大きな課題といえないでもない。生命の保障のなかで発せられた人間自然の要求は何か
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.