ナースひとり世界を行く・2
グランキャナリーの日本人
菅 和子
1
1東京女子医大病院精神科
pp.78-79
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913144
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/病院の大事件には必ず日本人が/
いたってのんびりした民俗性をもつスペイン,その中に威勢のよい魚屋さんがとびこんで来る。“ちょっと待って”といわれて,待つことしばし。ラテン系では20分や30分待つことはめずらしいことではない。診療時間が遅いといってどなり,わめき,スペインの医者はヤブだとあばれ出し,言葉が通じないとイライラして暴力をふるうのは日本人。「落ち着け落ち着け,大和男子(やまとおのこ)よ,まったくみっともない。」
大きな水産会社では教育も行き届いていて,船員もプライドをもち,そう目立ったこともないようだ。しかしなんとあきれはてた男性の多いことか。
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